尿路結石の約8割がシュウ酸カルシウム結石で、シュウ酸を多く含む食べ物は、緑茶、紅茶、タケノコ、枝豆、ほうれん草等があります。
ほうれん草はゆでると、シュウ酸は半分程度になります。
シュウ酸は、消化管の中でカルシウムと結合し、カルシウムの吸収を阻害します。
食べ物からのカルシウム摂取量が少ないと、結合出来なくなります。
そうなると、余ったシュウ酸を体が吸収してしまい、シュウ酸が腎臓で、尿中のカルシウムと結合して、シュウ酸カルシウム結石が作られます。
シュウ酸とカルシウムは1:1で反応します。
シュウ酸は胃でも吸収されるため、食事の時にカルシウムを摂取する事はシュウ酸カルシウム結石の予防に有効です。
和食と牛乳はあいませんが、メニューを工夫して意識してカルシウムを多めにとるようにしましょう。ゆでたほうれん草にカツオ節(カルシウム源)を添えて食べるのは、良い組み合わせと言えます。
カルシウムが結石の原因になるという思い込みから、尿路結石を経験すると、牛乳をあまり飲まない人が多いです。
結石は取り出してみないと、石の成分はわかりません。
尿路結石患者に対してカルシウム摂取制限を勧める医者もいますが、長期にわたってカルシウムが不足すると骨粗しょう症のリスクが高くなります。
成人が1日に必要なするカルシウム量は600mgとなっていますが、日本人のカルシウム平均摂取量は不足しています。
結石予防、骨粗しょう症予防のためにも、積極的にカルシウムを摂りましょう。